園長あいさつ
子供がいろんな影響をうけながら、自分なりのいろんな色を作り出していくのを私たち保育者は見守っていきたい
私は以前、ボランティア活動の中で袋やスカーフのチューリップ染めの手伝いをしたことがあります。
チューリップの花びらを煮出し、いろんな液につけて手間ひまかけて布を染めていくのです。
黄色い花びらが黄色になるわけでなく、液によって、また温度によって、時間によっていろいろ染め上がりが違うのです。
「この布はどんな色に仕上がるのかな?」という楽しみは子育ての楽しみに似てる気がします。
子供がいろんな影響をうけながら、いろんな経験をしながら、いろんな友達や先生と交わりながら、自分なりのいろんな色を作り出していく(育っていく)のを私たち保育者は見守っていきたいと思います。
子供達の心をわくわくさせ、生きる力をつけ、生活の中で心豊かしていくような保育を目指しています
今、あまりにも頭の中だけの知識、バーチャルな世界が子供達を取り囲んでいます。
人の体の皮膚感覚全部から入る刺激を大切にし、そこから受けた豊かな感性が子供達の心をわくわくさせ、生きる力をつけ、生活の中で心豊かしていくような保育をめざしたいと思っています。
春、神様からプレゼントされた自然のめぐみである「よもぎ」を使い、自分の「てのひら」でこねた、「よもぎだんご」を、毎年のように作って食べるのですが、とっても子ども達は喜びます。卒園生が道端で、「あっ!これ幼稚園のおだんごの草だ!」と嬉しそうに摘むそうです。
長い人生の中で生きる喜びの土台となるこんな宝ものをたくさんちりばめてあげたいと思っています。